建築模型・CGパース・VRの違い。施主への提案手段をどう選ぶか

3つに区切ったイラスト。左は白い住宅模型を両手で持ち上げて角度を変えて見ている様子。中央は机の上のタブレットにリビングの内装イメージが表示され、横に内装材のサンプルが並ぶ。右はVRヘッドセットを着けた人が、線画で示された部屋の中で手を伸ばしている

施主様への提案手段には、模型・CGパース・VRがあります。同じ建物を見せていても、伝わるものはそれぞれ違います。何を見せたいかを先に決めておくと、選びやすくなります。

模型・CGパース・VRは、見せているものが違う

模型は立体物です。上から見る、角度を変える、手に取って動かすといった見方ができます。CGパースは画面上の静止画や動画で、色や素材を差し替えて見せやすいという性質があります。VRはヘッドセットを装着し、建物の中を歩き回るように体験する手段です。

模型CGパースVR
見え方実物を手に取って見る画面の静止画・動画で見るヘッドセットを装着して歩き回る
向いている段階仕様がある程度固まった段階色や形状を何パターンも比較する段階広さや高さの感覚をつかみたい段階
必要なもの特になし。そのままお渡しできる画面(パソコン・タブレットなど)ヘッドセットなどの機材
変更するとき作り直しになるデータ上で差し替えられるデータを作り直す必要がある

模型が向いている場面

模型が向いているのは、仕様がある程度固まったあとです。窓の位置や屋根の形、外構との関係を、施主様が自分の目で確かめられます。1/40スケールの住宅模型なら、一辺はおよそ25cmが目安です。電源もネット環境も要りません。

  • 施主様との最終確認(サイズ・窓の位置・外構との関係)
  • 契約前の打ち合わせで、実物を指しながら説明する
  • モデルハウスや展示会に置いておく
  • 完成後、施主様にそのままお渡しする

CGパースが向いている場面

CGパースが向いているのは、まだ形が固まっていない検討段階です。外壁の色や屋根の形状を何パターンも並べて見せたいとき、画面上でデータを差し替えられるCGパースは扱いやすい手段です。ウェブサイトやチラシに載せる完成予想図としても使われます。

内装のパースは、当社の内装シミュレーションアプリ「カベレオン」でも作成できます。お部屋の写真をアップロードすると、AIが壁などの領域を自動で判別し、内装材を変えたイメージを作れます。模型とあわせてご相談いただけます。

VRが向いている場面

VRが向いているのは、天井の高さや部屋の広さを体感してもらいたいときです。模型は縮尺で小さくなるため、実際の高さや奥行きの感覚は伝わりにくくなります。VRはヘッドセットなどの機材を装着し、原寸に近い感覚で空間を歩けます。使う場所と機材を、事前に決めておく必要があります。

模型で作れるのは、住宅の完成予想模型だけではありません

当社シェイピーが作っているのは、住宅の完成予想模型だけではありません。内窓枠や装飾ガラスといった、実寸の造作部材にも同じ3Dプリント技術で対応しています。素材はPLA、方式はFDMが基本です。函館市内の不動産企画会社様からのご依頼で、実寸100cm×30cm×4cmの内窓枠をはじめ、装飾ガラスなどの部材を製作した実績があります。

住宅模型に家具を合わせて作ることもできます。1/40スケールでは、キッチン1台がおよそ6.7cm×2.1cm×3.2cmの大きさになります。素材選びも含めて、模型と造作のどちらもご相談いただけます。

組み合わせて使う場合

検討段階ではCGパースで複数案を見せ、絞り込んだ案を模型にして最終確認に使う、という進め方もあります。模型は一度出力すると、色や仕様を変えるたびに作り直しになります。仕様に迷いがある段階よりも、ある程度固まった案を、質感と大きさで確かめる場面に向いています。

まずは図面を送ってください

模型を選んだ場合、費用はシンプルなもので35,000円(税別)からが目安です。内訳や条件は「建築模型の費用はいくらか」でまとめています。縮尺の選び方は「建築模型の縮尺の選び方」に、用途別の目安を整理しています。

函館市内・近郊であれば、実物のサンプルを持ってお伺いすることもできます。詳しくは「函館・道南の工務店へ」でご案内しています。用途と時期をお聞きすれば、模型が向いている場面かどうかを一緒に確認します。まずはお手元の図面をお送りください。

CGパースは当社の「カベレオン」で承っていますが、VRの制作は行っていません。この記事では各手段の費用や制作日数には触れていません。ご相談の際に、模型とカベレオンでどこまで対応できるかを一緒に確認します。

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